香料なし!本当に無臭になるお洗濯1:高知市  エンジョイ英会話教室

香料なし!本当に無臭になるお洗濯のすすめ

無香料の石けん、洗浄剤

  香料や、消臭・抗菌成分が入っていないと、お洗濯ものがニオうのでは、と思っていませんか?  しっかり汚れが落ちていれば、衣類はまったくニオいません。

  強い香りが長続きする洗剤や柔軟剤が主流となってしまった背景には、少ない水で洗うドラム式洗濯機の普及や、「節水」をうたった「すすぎ1回」製品の流行があります。洗濯とは、衣類の汚れを水に溶かし出して取り除く作業。衣類に対して少ない水や、汚れに対して少ないすすぎ回数では、汚れを落としきれません。さらにその上から柔軟剤でコーティングしてしまうと、ますます汚れが落ちなくなってしまいます。

  「節水」や「エコ」になるはずの、少ない水でのお洗濯や、すすぎ1回のお洗濯で落とし切れず、繊維に残っている汚れや、汚れを餌にする雑菌こそ、「部屋干し臭」や「蓄積臭」の原因。

  その「ニオイ」をごまかすために、マイクロカプセルやシクロデキストリンを使って繊維から香料を24時間揮発させたり、蓄積汚れに繁殖する雑菌を増やさないための殺菌剤を空気中に飛ばすような合成洗剤・柔軟剤が主流になってしまっているのです。

  空気中の香料や消臭・抗菌成分による健康被害は「香害(こうがい・かおりがい)」と呼ばれ、国会や地方議会で頻繁に取り上げられる社会問題となっています。

近隣から飛んできたマイクロカプセルを1000倍で撮影。(C)無香料生活

  でも…上から香料や殺菌剤を塗っても、それで汚れや雑菌が消えるわけではありません。香料とともに、繊維の奥から汚れや雑菌の臭いがしてしまいます。

  汚れを落として本当に「ニオわない」お洗濯に切り替えましょう!

  衣類や寝具から24時間揮発する香料にお別れすると、いつもの珈琲や紅茶のいい香りが今まで以上によく味わえ、季節の花の自然な香りや、果物のフレッシュな香り、美味しいお料理も今まで以上に風味豊かに感じられるようになります。香料がなくても寂しくないですよ(*^_^*)

  またよく聞かれるのは、「咳が出なくなった」「謎の頭痛や眠気、疲労感がなくなった」「皮膚のかゆみがなくなった」など、体調不良が改善したというお声です。あなたとご家族の健康のために、無香料のお洗濯を始めませんか。

何がいいですか?一番のおすすめ

善玉バイオ浄(JOE)シリーズ

  「無香料でもいろいろあるみたいだけど、何がおすすめですか?」とのご質問には、Amazonや楽天の通販や、生協のカタログで買える「善玉バイオ浄(JOE)」シリーズをお伝えしています。

  粉ですが、ほんのわずか(30リットルあたり、たった10g)で、よく溶けるので、冬でも溶け残りが気になりません。(汚れている衣類の場合、繊維に残っている皮脂と反応して、白いカスが残ることがあります。これは浄の溶け残りではなく、汚れが繊維から出てきたものです。水量を多めにするか、衣類を少なめにして洗ってみてください)

  浄そのものはごくわずかで、繊維に残りにくいので、軽い汚れの衣類だけなら、すすぎ1回も可能です。

  気になるコスパは、一箱で30リットルのお洗濯130回分! 一人暮らしなら4~5か月分、5人家族で約1か月持ちます。

  シリーズでいくつもありますが、おすすめは緑の箱の「浄」、白い箱に青の「浄デオクリン」、漂白剤なしの「エコホワイト」です。合成界面活性剤を含まないので、安心です。

  一箱だけ買うと約1,500円かかりますが、Amazonなどで3箱以上まとめて買うと、1個が約1,100円に。12個買うと1箱が900円程度です。お友達や、近くに住んでいるご家族と分け合うのもいいですね。

  「エコ洗剤は高い」とか「エコ洗剤は洗浄力がない」と思っている方もいらっしゃるかも知れません。浄なら枕カバーもきれいになりますし、30リットルのお洗濯1回あたり約7円!

  繊維が硬くなりづらいので、柔軟剤は不要です。心持ち柔らかくしたいと思ったら、すすぎの水40リットルあたりに小さじ1のクエン酸を混ぜます。(洗濯機によっては、柔軟剤ポケットにクエン酸の粉を入れるだけでOK。クエン酸の粉が溶け残る洗濯機の場合は、水で溶いたものを作り置きしておいて、使いたい時に入れると便利。)

クエン酸

  クエン酸は、ドラッグストアやホームセンター、100円ショップや通販でも手に入ります。

  冬場の静電気を抑えたい場合、すすぎの後に入れるクエン酸を溶かしたものに、少しだけグリセリンを加えます。グリセリンが水分を保持することで、静電気を抑えることができます。

  柔軟剤は界面活性剤なので、皮膚の健康には良くありません。クエン酸やグリセリンで代用することで、皮膚トラブルを防ぎ、美肌対策にもなりますよ。

セスキ炭酸ソーダでもお洗濯できます

  「通販は苦手」「お店で買える製品が良い」という方には、100円ショップやドラッグストア、ホームセンターなどでも買える「セスキ炭酸ソーダ」がおすすめ。家じゅうのお掃除に使えて便利な粉ですが、30リットルあたり、大さじ1から2でお洗濯にも使えます。

  そのまま入れるだけでも使えますが、1~2時間浸け置きすると、洗浄力アップ。

  ほかにもセスキ炭酸ソーダのようなアルカリ剤中心の洗浄剤は「セスキプラス 無香料」「アルカリウォッシュLランドリーパウダー無香料」「ハッピーエレファント(粉)」[「バジャン」などがあります。

  毎日の軽い汚れはセスキの得意とするところですが、頑固な皮脂汚れ、泥汚れなどには、固形石けんでの予洗いか、洗濯用石けんでのお洗濯がおすすめ。

洗浄力ならアルカリ助剤入り石けんが最強

アルカリ助剤入りの液体洗濯せっけん

  洗浄力重視なら、無香料の洗濯用石けんが売られています。液体せっけんなら手軽です。アルカリ剤が入った液体せっけんなら、洗浄力も高く、石けんカスも出ないので毎日のお洗濯に使いやすいです。

  例えば「パックス洗濯用せっけんパワー」はアルカリ剤入りで石けんカスも出ません。頑固な汚れの時は水温を40度に上げて1時間浸け置きなども効果的。

  逆にアルカリ助剤の入っていない純石けんなら、ウールやシルクなどデリケート素材も洗うことができます。詳しくは「ウールやデリケート素材は純石けんで洗えます

デリケート素材も洗える液体の純石けん

  ちなみに石けんは用途によって「浴用石けん」「洗濯用石けん」「台所用石けん」と呼ばれます。「洗剤」は本来合成洗剤のこと。「石けん洗剤」は間違いです。

  アルカリ剤が入っていない無香料の液体せっけんはシャボン玉スノール、ミヨシ無添加お肌のための洗濯用液体せっけん、パックス洗濯用石けんソフトなど。ウールなどデリケート素材を洗う時にはそのままで、洗浄力を上げたい時には、炭酸塩や過炭酸ナトリウムをあらかじめ水で溶いて混ぜる、という使い分けもできるようです。

  粉石けんは液体せっけんより洗浄力も高く経済的ですが、溶かすのにひと工夫が必要です。衣類を入れる前に水と粉だけで回しておく、寒い時期はお湯で溶かしておく、料理用のボウルで泡立ててから入れる(!)など。粉石けんは、「あらかじめ泡立てるなんて面白い!」と思える好奇心旺盛な方や、お洗濯上級者におすすめ。よく落ちるので、これを知ってしまうとやめられないそうですよ!

石けんやアルカリ洗浄剤に踏み切れない方の第一歩には

  セスキ炭酸ソーダや石けんにどうしても抵抗がある方には、無香料の合成洗剤も売られています。合成界面活性剤は喘息のような気道炎症を引き起こすため、おすすめはしません。ですが、無香料洗濯への切り替えの最初の一歩として試されたい場合、ヤシノミ洗剤や無印良品の衣料用洗剤がお店で手に入りやすいです。

汚れを落とし、ニオわせないコツ

  どんな石けんや洗浄剤を使うにしても、繊維についている汚れを全部、水の中に溶かして取り除くには、十分な水量が必要です。

  ドラム式洗濯機は、水量を多くできる時は多めに設定し、設定できない場合は衣類を少なめに入れて下さい。縦型洗濯機の場合は、洗濯機が自動で設定する水量より1~2段多くします。特に軽くてかさばる衣類の時は、服が水の中で十分泳げる水量に設定してください。

  よっぽど汚れが軽いもの以外は、原則としてすすぎは2回以上行ってください。衣類に残っている「汚れ」を取り除くのに、すすぎが必要だからです。洗浄剤を落とすためだけではありません。

  石けんは24時間で生分解されて水と二酸化炭素になります。アルカリ剤は生分解さえ必要なく、環境負荷の少ない洗浄剤です。

  節水という名目で、人や環境に毒性のある合成洗剤を使ってすすぎ1回のお洗濯をし、その結果、衣類に汚れや洗剤が残留して悪臭になるよりは、石けんやアルカリ剤を使って2回すすぐ方が、環境に優しく、気になるニオイも発生しません。

  ついてしまったニオイを取り除くには、こちらもどうぞ:今ニオう衣類も無香料で除臭できる!

  柔軟剤は繊維に残留してニオイのもとになってしまうので、使いません。そもそも柔軟作用が必要なのは、合成洗剤を使うと衣類が硬くなってしまうため。石けんやアルカリ剤で洗うと、合成洗剤のようにパリパリにならないので、必要ありません。

  汚れたら何日も置いておかず、早めに洗いましょう。

  濡れているものをそのまま洗濯カゴや洗濯槽に入れておくと雑菌が繁殖してニオイが発生します。すぐに洗えない時は、何かに引っかけて乾かし、雑菌の繁殖を防ぐとニオイ防止に。

合成洗剤がニオイの原因だった!?

  2025年4月、これまで体臭だと思っていたニオイが、合成洗剤を止めて石けんやアルカリ剤に変えたら無くなった、というX(旧ツイッター)の投稿に「いいね」が8.6万もつき、大きな話題になりました。

  コメントにも、加齢臭や生乾き臭、靴下の臭いも無くなった上、コスパもいいと、実体験が寄せられました。

本当にニオイが消える洗濯とは?というフライヤー

  参照:「本当にニオイが消える洗濯とは?」 Xの投稿をもとに有志の方が作られたフライヤー。PDFをダウンロードして印刷できます。

  合成洗剤は繊維に残留しやすく、蓄積臭や生地の黒ずみの原因になるようです。合成洗剤で洗ってきれいになっているはずの衣類を、石けんを溶かしたぬるま湯につけると、蓄積した汚れが出てきて驚愕した、と書かれている方もいます。

  この投稿では、体を洗うのもシンプルな石けん成分のみのものに変えたら足が臭わなくなったとのこと。

  香料は体内の脂肪に蓄積すると言われます。体臭を誤魔化そうとして香料入り製品を使うと、においが混ざって、かえって悪臭になってしまうかもしれません。

  また体の皮脂は取れば取るほど、足りないと勘違いして体が分泌するため、洗浄力が強すぎる合成界面活性剤入りボディソープで体を洗うことで、ますます皮脂が分泌されてしまっているかも知れません。

  ニオイが気になると、ついつい「殺菌」してしまいたくなりますが、皮膚の健康を保つ常在菌まで失ってしまったら、皮膚のバリアがなくなってしまいます。

  からだの「ニオイ」が気になる方は、無香料で、石けん素地だけを使ったシンプルなボディソープでやさしく洗う方が良さそうです。界面活性剤で皮脂を溶かすのでなく、綿タオルの摩擦で汚れを落とすのもいいかも知れません。

  ワキ臭には、水で濡らして塗るだけで24時間臭いを防ぐアルム石の製品がおすすめ。家庭でも手軽に光脱毛ができる機器もあるので、男性もワキだけ脱毛してしまうのもいいですね。特に体臭の強い方は、肌着だけ毎回過炭酸ナトリウムで除臭しておくと、汗をかいてもニオイにくいです。

  腸内環境が悪いと体臭が強くなるのでバランス良い食事を。適度な運動や良い睡眠、ストレスを溜めないなど健康であることが体臭予防につながります。対策をしてもニオイが気になる時は、疾患が隠れていることもあるので、早めに医療機関で相談を。

香料を使うのは、誰のため?

  香料や消臭・抗菌成分によって頭痛や吐き気、咳が続き、呼吸できなくなって困っている人達に対して、「世の中には体臭が強い人がいるので、香料や消臭・抗菌成分が長続きする製品が必要だ」と主張する方がいます。でも、もしかしたら体臭を隠すつもりで使っている製品が、かえって悪臭の原因になっているかも知れません。

  そもそも、体臭を気にし、周りを不快にさせないために使っていたはずの香料・消臭・抗菌成分入り製品のために、周りの人が頭痛や吐き気を催したり、咳が続いて同じ部屋にいられなくなるようでは、本末転倒ですよね。

  みんなが吸える空気のために、あなた自身の健康のために、身の回りの製品や、生活を見直してみませんか?

「みんなが吸える空気がいいね」香害被害者の中学生が描いた日消連のポスター

ポスター「みんなが吸える空気がいいね」日用品の化学物質で体調不良になる中学生が描いた、日本消費者連盟発行のポスター。無料でダウンロードできます。

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