ウールやデリケート素材は純石けんで洗えます

無香料のお洗濯で、皆さんが困ってしまわれるのが「ウールやデリケート素材の衣類は、何で洗えばいいですか?」ということ。「おしゃれ着は中性の合成洗剤でないと洗えない」、そんな思い込みが、大企業のコマーシャルなどで作られてしまっているかも知れません。
安心してください!純石けんで、ウールも絹も洗えてしまいます。しかも、もともと油が原料の石けんですから、最後のすすぎの水にクエン酸やお酢を少し溶かすことで、わずかに残留した油分が繊維を優しく守ってくれます。
写真を載せたのは太陽油脂の「パックス 洗濯石けんソフト」ですが、純石けんならOK。例えばシャボン玉石けんの液体せっけん「スノール」なども使えます。助剤であるアルカリ剤(炭酸塩など)が入っていないかどうか、裏面を見て確かめてくださいね。

コツは、温度計を使って水温が30℃以下かどうか確認し、たっぷりの水の中で手でそっと押して洗うこと。汗などを水に溶かし出すのを想像してください。袖口の汚れは、固形の純石けんを直接つけて、気になるところだけこすると取れることがあります。
自宅の洗濯機は弱く脱水することができるので、私はすすぎとすすぎの間に洗濯機で脱水し、最後の脱水も洗濯機で1~3分やっていますが、とても大事な品なら、タオルで水を吸わせて脱水の代わりにするのが安心です。
ウールなどは水温が高いと縮んでしまいますし、あまり低い温度だと汚れが落ちにくくなるので、温度計があると便利です。温度計が手元にない時は、縮むと大変なので、水道から出てくる水温そのままで洗ってください。
自己責任ですが…ムートンも洗える?
完全に自己責任ですが、私は「洗えない」と書いてあるカシミヤのセーターやムートンのシートクッションなども、純石けんで自宅で水洗いしています。カシミヤの風合いが変わったと感じたことはないですし、ムートンを1年に一度洗うと、毛が立ちあがって、モフモフになります。(ムートンの革の質が悪いと、洗うとボロボロになるそうなのでご注意ください)
ダウンコートも石けんを使ってお家で洗う、という方は多いです。もし体にやさしい石けんで、お家で色々洗えるようになったら、安心ですよね。ドライクリーニングで使われる溶剤と比べて、環境にもやさしいです。
ただし、メーカーが「洗えない」と言っている製品を洗う時は、あくまで自己責任になります。まずは「洗える」ものを何度か洗って感じをつかんだ後に、もしダメになっても許せるようなものから試してみてください。
私たち家族はハウスダストで鼻水が出たり、目がかゆくなってしまうアレルギーがあります。アレルギーの原因物質は水溶性なので、カーテンもラグも、布団も、水洗いができるものしか家の中に置かないこと、と医師に言われています。ムートンのシートクッションが自宅で洗えることが分かったので、家で使えるものが増えました。
ムートンは、冬にはとっても温かいのに、春や秋に座っても蒸れない快適な素材。そして、大切に使えばとっても長持ちします。化学繊維と違って、洗ってもマイクロプラスチックが出ることはありません。
お気に入りを、長く使う、そんな生活を純石けんが助けてくれるかも知れません。
私たちの住む地球も、できるだけ美しい姿で次の世界に残したいもの。約5000年前に生まれたといわれる石けんは、24時間以内に生分解されて水と二酸化炭素になります。生き物や環境への負荷が少ない石けんやアルカリ剤でお洗濯できるといいですね。